英語学習

英英辞典を使った英語学習が非効率な理由【特に初心者】

「英和辞典じゃなくて英英辞典を使いなさい。力がつくから。」

高校生のとき、学校の英語の先生がこう言っていました。

当時は「ふーん、そんなもんか。」って思いながらも、ガン無視していましたが。

 

昔から、英英辞典最強説を唱える人って少なからずいるんですよね。

「英和辞典なんてダメだよ。英語勉強するなら英英辞典でしょ」

みたいな主張です。

何かといえば英英辞典。あなたの周りにもいませんか?

 

ですが、僕は英英辞典を使った英語学習はメチャメチャ非効率だと思っています。

TOEIC900点をとった今でも、英英辞典なんてほとんど使ったことがありません。

今回は、なぜ僕が英英辞典に否定的なのか、その理由についてお話します。

初心者が英英辞典を使うと、無限ループ地獄

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英英辞典の一番の問題は、単語の意味を調べるのに時間がかかるということです。

特に語彙力の少ない人が英英辞典を使うと、

延々と英英辞書を引き続ける無限ループ

に陥ってしまいます。

まるで罰ゲームですね。

 

例を挙げて、無限ループについて説明しましょう。

あなたは英文を読んでいて、文中に出てきた"negotiate"という単語の意味がわからなかった、という状況を考えてみましょう。

まず、"negotiate"と言う単語をLONGMAN英英辞典で調べましょう。すると、"negotiate"の意味としてこんな英文が書かれていました。

negotiate: to discuss something in order to reach an agreement, especially in business or politics

ほう。。。で、agreementってなんだっけ?ってなるわけです。
さらに知らない単語が出てきたので、"agreement"について英英辞典を引きます。

agreement: an arrangement or promise to do something, made by two or more people, companies, organizations etc

ほうほう。arangement? promise? organization???またわけわからん単語が出てきたぞ…

って感じでいつまでたってもnegotiateの意味が分かりません。。

 

はい。無限ループです。

英英辞典を使うと、こんなことは日常茶飯事です。一つの単語の意味を調べるのに、やたら時間がかかってしまいます。

これは明らかに非効率ですよね。

意味を想像しにくい→暗記しづらい

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また、英英辞典には、単語の意味を暗記しづらいという欠点もあります。

negotiate: to discuss something in order to reach an agreement, especially in business or politics

なんて長ったらしい文章、暗記できますか?僕はムリです。

和訳しても、

negotiate: 特にビジネスや政治において、合意に向けて何かを議論すること

こんなまどろっこしい文章なんですよ。

こんなこと言われても、具体的にイメージしづらいんですよね。

全っ然頭に入ってきません。

negotiate = 交渉する

って日本語でバシっと教えてくれた方が、よほどわかりやすいですし、暗記しやすいです。

スーッと頭に入ってきます。

 

英単語を暗記できないと、次にnegotiateと言う単語を見た時に、また辞書を引く羽目になってしまいます。

negotiateを見るたびに英英辞典を開いて、「ああ、そんな意味だったな」…という茶番を何度も繰り返す。。

想像しただけで恐ろしいですよね。

英和辞典でもニュアンスはちゃんと分かる

よく、英和辞典だとニュアンスが分からないからダメって言う人がいます。

もちろん、一つの和訳だけしか書いてない英和辞典はダメですが、ちゃんとニュアンスを書いてある辞書だってたくさんあります。

例えば、アルクの英辞郎でnegotiateという単語を調べてみましょう。

negotiate = 〔取引の条件などについて〕交渉する、協議する、折り合いをつける

と書かれています。

単に「交渉する」だけでなく、「〔取引の条件などについて〕交渉する」と書かれているのがポイントです。

ちゃんとニュアンスが伝わるように日本語訳を書いてくれてるんです。

さらに、例文付きでnegotiateの使い方が説明されています。

negotiate a border dispute = 国境紛争について協議する

egotiate a better deal with = ~との契約[取引]をもう少し有利に交渉する

といった例文がずらーっと掲載されています。

…これだけ情報があれば、英単語のニュアンスが十分伝わりますよね?

和訳・英訳ができなくなるという弊害

英語で直接相手とコミュニケーションをとるうえでは、英単語の和訳は知らなくても問題ありません。

実際、英会話中で相手の言ったことを和訳するヒマなんてないですからね。自分の中にある英単語のイメージを引っ張り出して、英語のまま相手の言ったことを理解するのが普通です。

 

ですが、仕事で英語を使う場合、和訳や英訳を求められるケースが頻繁にあります。

上司から「これ日本語訳して」って英語資料を渡されたり、会議の通訳まがいのことを頼まれたり。

どうしても和訳・英訳能力って必要になってくるんですね。(企業にもよるかもしれませんが。)

こういった面からも、普段から英和辞典を使っていた方がいいと僕は思っています。

そもそも英語学習で辞書を使うな!英単語は暗記しろ!

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そもそも論になってしまうんですが、「英語学習で英英辞典を使おっかな♪」っていう発想自体がナンセンスです。

はっきり言って、英語を勉強するときに辞書を引くのは時間の無駄です。

辞書を引く暇があったら、より多くの英文を読んだり、リスニングをしたり、別のことに時間を使いましょう。

辞書を引く時間は勉強時間じゃありません。ムダな時間です。

 

例えば100語程度の英文を読んで、5個も10個も知らない単語があるようでしたら、明らかにリーディングの勉強をするレベルに達していません。

語彙力が圧倒的に不足しています。

英文を読む練習をする前に、まずは英単語をちゃんと暗記しましょう。

語彙力が足りないままリーディングやリスニングの勉強をするのは、かなり非効率です。

 

例えば、1語の英単語を調べて理解するのに30秒かかるとします。10個の英単語を調べるには5分。100個なら50分も時間を無駄にしてしまいます。

英単語を1度調べたら完璧に覚えられる暗記の天才であれば別ですが、ほとんどの人は1度や2度調べたくらいじゃ英単語を覚えるなんてムリです。

僕は暗記が苦手なので、10回調べても暗記できる自信はありません。

何度も何度も同じ英単語の意味を辞書で調べるのは無意味ですし非効率です。

ちゃんとボキャビルして、語彙数を増やしてからリーディングをする方が効率的です。

何度も言いますが、辞書で単語の意味を調べる時間はムダです。

 

英英辞典を使うか否かで迷うくらいなら、まずはボキャビルをしましょう。

分からない英単語を減らす努力が最重要です。

「英英辞典を使った方が英語学習が効率的♪」なんて考えちゃダメです。

国語辞典を片手に日本語の本を読む人が、国語のテストでいい点取れるわけないですよね?

それと同じです。

辞書を使う時間はできるだけ減らしましょう。

まとめ

今回は、英語学習において英英辞典を勧めない理由についてお話しました。

個人的には、英語学習で英英辞典を使うのは非効率だと思っています。

日本語であらかじめ英単語を暗記してしまった方が、よほど実用的ですし、英語学習もはかどります。

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